5次元ブラックホールがKM3NeTのニュートリノ信号を説明か
Physical Review Dに掲載された新論文は、2023年のKM3NeTニュートリノ信号を、宇宙ひもが崩壊して生じた5次元原始ブラックホールで説明できると主張している。
Physical Review Dに掲載された新しい論文は、崩壊する宇宙ひもから生じた5次元の原始ブラックホールが、2023年にKM3NeTニュートリノ検出器がとらえた強力なニュートリノ信号を説明しうると主張している。Scientific Americanが伝えた。
研究によれば、量子重力の法則は必然的に5次元の原始ブラックホールへとつながるという。研究チームは、この「暗黒次元」シナリオによって、2023年のニュートリノ信号に随伴する高エネルギー光子が観測されなかったことも自然に説明できるとしている。
研究チームの計算では、こうしたブラックホールの蒸発速度は宇宙の年齢に匹敵するものになるという。
信号をめぐるこれまでの議論
2023年、KM3NeTニュートリノ検出器は、人類最高性能の粒子加速器が生み出すものの数万倍に達する強力な信号を捉えた。それ以来、科学者たちはその発生源の特定を試み、ブレーザーや、暗黒電子を放出する原始ブラックホールの爆発などの説明を検討してきた。
ハーバード大学の物理学者Cumrun Vafaは以前、Gizmodoに対し、暗黒次元は弦理論における仮説上の余剰次元だと説明していた。論文にはDieter Lüst、Andrea Thamm、David Kaiserらが関わっている。
よくある質問
5次元の原始ブラックホールとは何ですか?
量子重力の法則から必然的に導かれると研究チームが述べている、余剰次元で形成される原始ブラックホールです。
この研究はどの学術誌に掲載されましたか?
Physical Review Dに掲載されています。