アンソロピック、交渉AIエージェントの規範策定へ弁護士と協議
アンソロピックが、利用者に代わって交渉するAIエージェントの規則を定めるため法律事務所と協議しているとFinancial Timesが報じた。
アンソロピックが、利用者に代わって交渉するAIエージェントの規範を定めるため、法律事務所と協議していると、Financial Timesが関係者2人の話として2026年10月18日に報じた。
協議の焦点は、エージェントが相手方のエージェントに対して自らの利用者をどこまで優先すべきか、交渉の途中で利用者に何度確認を取るか、相手エージェントをどこまで信用しないようにするか、という点にある。アンソロピックは、エージェントが自らの権限と規則を示す署名済みの委任文書を相手方に提示する案も検討している。
アンソロピックは4月24日、エージェント同士の取引を試した「Project Deal」の報告書を公表した。2025年12月に行われた実験では、桑港のオフィス勤務者69人がそれぞれ100ドルの予算をClaudeのエージェントに与え、中古品の売買を任せた。
エージェントは1週間でSlack上のマーケットプレイスで186件、総額4,000ドル強の取引を成立させた。Opus 4.5を使ったエージェントは、Haiku 4.5を使った場合に比べ、売却時に平均2.68ドル多く受け取り、購入時に平均2.45ドル少なく支払った。取引価格の中央値は12ドルだった。下位モデルを使った参加者の多くは、不利な条件で取引されたことに明確には気づかなかった。
9月24日に公表された「Project Swap」の報告書では、6拠点の従業員201人がそれぞれ本を1冊提供し、Claudeと約5分間話した後、エージェント同士で本の交換を交渉させた。自分の利用者のためだけに動くよう指示されたエージェントは、公平性も考慮するよう指示されたエージェントをわずかに上回ったが、指示よりも使用モデルの違いの方が影響が大きかった。アンソロピックは、最適な配分と実際の結果の差の85%を、利用者の好みをエージェントが十分に理解できなかったことに起因するとした。好みの推定が参加者自身の順位と一致したのは61%だった。
よくある質問
アンソロピックは何のために法律事務所と協議しているのですか?
利用者に代わって交渉するAIエージェントの規範を定めるためで、自らの利用者をどこまで優先するか、途中で何度確認するか、相手エージェントをどこまで信用しないかなどを話し合っています。
Project Dealではどんな結果が出ましたか?
2025年12月の実験で、69人のエージェントが1週間で186件、4,000ドル強の取引を成立させました。Opus 4.5のエージェントはHaiku 4.5より売却時に平均2.68ドル多く受け取り、購入時に平均2.45ドル少なく支払いました。
Project Swapで最も影響が大きかった要因は何ですか?
公平性への指示よりも使用モデルの違いの方が影響が大きく、最適配分との差の85%は利用者の好みを十分に理解できなかったことが原因とされました。