アンソロピック、従業員と一般世論のAI期待格差を報告
アンソロピックの報告書によると、従業員の91%が2030年までのノーベル賞級の発見を予想したのに対し、米国の一般成人は39%だった。
アンソロピックは2026年10月16日、自社の従業員と米国の成人のAIに対する見方を比較した報告書「The AI Expectations Gap」を公開した。調査はアンソロピックの従業員1334人と、米国の成人約1万1000人への調査結果を突き合わせたもの。aitimes.comが報じた。
報告書によると、アンソロピックの従業員の91%が2030年までにAIがノーベル賞級の科学的発見を可能にすると答えたのに対し、米国の一般成人では39%だった。AIが科学研究を設計・実施し論文を発表できるとの予想も、従業員の90%が2027年までと見る一方、一般成人は38%にとどまった。
現在の業務のうちAIが処理できる割合について、アンソロピックの従業員は2030年までに平均75%と見積もった。米国の労働者の予想は28%。自分の仕事の80%以上をAIが担えると答えた従業員は半数超に上ったが、一般の労働者では5%だった。
AIを使う米国の技術・科学分野の労働者は、2030年までにAIが業務の平均40%を担うと予想している。また、AIが仕事の半分未満を担うと考える回答者の2030年の平均失業率予想は7〜8%だったのに対し、80%超を担うと考える層では12.2%だった。
報告書の経済モデルでは、2030年のGDP成長率の中央値予想は米国の一般成人が5.4%、アンソロピックの従業員が17.1%となった。アンソロピックのチーフエコノミスト、Peter McCrory氏は、同社が経済全体より約1年半先行してAIを導入しているため、社内の変化が先行指標になると述べている。
よくある質問
アンソロピックの報告書の調査対象は?
アンソロピックの従業員1334人と、米国の成人約1万1000人への調査結果を比較している。
2030年までにAIがノーベル賞級の発見をすると考える割合は?
アンソロピックの従業員は91%、米国の一般成人は39%だった。
2030年のGDP成長率予想は?
報告書の経済モデルでは、中央値で米国の一般成人が5.4%、アンソロピックの従業員が17.1%だった。