AI侵入テストツール「ARTEX」の悪用拡大、Googleとマイクロソフトが攻撃確認
オープンソースのAI侵入テストツールARTEXが企業ネットワークへの自動侵入に悪用されている。Googleとマイクロソフトが攻撃事例を確認した。
サイバーセキュリティニュース(Cybersecurity News)によると、攻撃者がオープンソースのAI侵入テストツール「ARTEX」を悪用し、企業ネットワークへの侵入を自動化する事例が広がっている。Google Threat Intelligence Groupとマイクロソフトがそれぞれ攻撃を確認した。
ARTEXは本来、セキュリティチームが侵入テストに使うツールだったが、犯罪グループや国家に関連するグループが攻撃に転用し始めた。開発者は悪用が繰り返されたことを受け、10月にGitHubからコードを削除したが、コピー版や有料版の「ARTEX Pro」は依然として稼働している。
Google Threat Intelligence Groupは8月下旬以降、ARTEXを使った攻撃を確認している。標的は政府機関、テクノロジー、化学、製造、通信の組織に及ぶ。マイクロソフトは、中国に関連するグループがMicrosoft 365への攻撃にARTEXを使ったと述べた。
攻撃者は標的と窃取した認証情報を入力するだけで、ARTEXが攻撃コマンドを自動生成して実行し、作業を6つのサブエージェントに分担させる。ある事例ではActive Directoryから11万件以上の情報が持ち出され、Kerberoastingも使われた。GoogleはARTEXが23秒で27のタスクを処理した事例を報告している。
Google傘下のWizが追跡した組織では、最初のアカウント侵害から約4時間でシステムの深部に侵入された。ARTEXは多くの痕跡を残し、ある事例では240件のログイベントが生成された。Googleは対策として、管理システムの分離、短命な認証情報、アクセス権限の制限、異常監視を挙げている。
よくある質問
ARTEXとは何か?
セキュリティチームが侵入テストに使うオープンソースのAIツールで、攻撃コマンドを自動生成して実行する。
ARTEXはどこで入手できるのか?
開発者が10月にGitHubからコードを削除した後も、コピー版と有料版のARTEX Proが稼働している。
Googleが挙げる対策は?
管理システムの分離、短命な認証情報、アクセス権限の制限、異常監視の4点。