キヤノンITソリューションズ説明会、森井氏がGMO攻撃をランサムウェア新形態と指摘
森井昌克氏は10月28日の説明会で、AIは脅威だが既知の脆弱性への対応が重要だと述べ、漏えい個人情報の被害は長期化すると警告した。
キヤノンITソリューションズが2026年10月28日に開いたメディア向け説明会で、神戸大学名誉教授で神戸市サイバー攻撃対策アドバイザーを務める森井昌克氏が登壇し、サイバー攻撃の現状について解説した。インターネットウォッチが報じた。
森井氏は、AIは脅威ではあるものの、既知の脆弱性に対処すれば大きな脅威とは言いがたいとの認識を示した。一方で、漏えいした個人情報による被害は何年も続くと警告した。
GMOインターネットの「お名前.com デスクトップクラウド」への攻撃については、顧客の個人情報を直接人質に取るランサムウェアの新形態と位置づけた。仮想専用サーバー上の取引ツールに保持されていた口座ログイン情報は最大2万6739件に達していた。
攻撃者はRDPのドライブ共有機能を悪用し、1台の仮想専用サーバーからネットワーク全体を乗っ取った。森井氏は、中小企業向けに2027年2月にも発表が見込まれるSCS評価制度の活用が有効だと述べた。
脆弱性対応の負担増
マイクロソフトの脆弱性発表件数は2026年10月の1カ月間で約1400件に達した。JPCERT/CCは10月8日、既知の脆弱性への対応を優先するよう注意喚起を発表している。
2026年9月後半からはサイバー攻撃による情報漏えいの報道が相次いだ。IDCフロンティアへのランサムウェア攻撃は495の企業および自治体に影響し、タイムズカーでは約660万アカウントの情報が不正取得され、約160万アカウントで運転免許証画像が漏えいした。
よくある質問
GMOの「お名前.com デスクトップクラウド」への攻撃で何が問題視されていますか?
森井昌克氏は、顧客の個人情報を直接人質に取るランサムウェアの新形態と位置づけた。取引ツールに保持されていた口座ログイン情報は最大2万6739件に達していた。
説明会でAIと脆弱性についてどう述べられましたか?
森井氏はAIは脅威だが、既知の脆弱性に対処すれば大きな脅威とは言いがたいと述べた。マイクロソフトの脆弱性発表件数は2026年10月の1カ月間で約1400件に達した。
中小企業向けに推奨された対策は何ですか?
森井氏は、2027年2月にも発表が見込まれるSCS評価制度の活用が有効だと述べた。