遺伝子編集胚の臨床応用へ、キャシー・タイ氏が公的資金と規制整備を提言
バイオ企業創業者のキャシー・タイ氏が学術誌『Trends in Genetics』で、遺伝子編集したヒト胚の臨床利用に向けた公的資金と新たな規制の枠組みを求める論考を発表した。
バイオテクノロジー企業の創業者キャシー・タイ氏は、学術誌『Trends in Genetics』に論考を発表し、遺伝子編集を施したヒト胚の研究を前進させ、最終的に臨床利用へ移行させるための公的資金と新たな規制の枠組みを求めた。タイ氏は、胚の遺伝子編集は道徳的要請であり、いずれ臨床応用に進むべきだと主張している。
この提言は、遺伝子編集をめぐる議論が再び活発になるなかで出された。2018年には中国の科学者、賀建奎氏が世界初の遺伝子編集された赤ちゃんを作ったと発表し、広く非難を浴び、最終的に同氏は刑務所に収監された。
近年、胚編集をめぐる動きは相次いでいる。2025年3月にはOrigin Genomicsが、遺伝子編集した胚を体外受精クリニックに提供する計画を掲げて設立された。同年6月にはコロンビア大学の研究者らが、塩基編集を用いて初期段階のヒト胚を高い精度で編集したと明らかにした。同年7月には欧州の調査で、ヒト胚編集に賛成する人の数が反対する人を上回った。
こうした流れのなか、タイ氏の論考は、研究への公的資金と規制の整備を求める立場を明確にしたものだ。wired.comが伝えた。
よくある質問
キャシー・タイ氏は何を提言したのか?
遺伝子編集したヒト胚の研究を進め、最終的に臨床利用へ移行させるための公的資金と新たな規制の枠組みを求めた。
遺伝子編集された赤ちゃんをめぐる過去の出来事は?
2018年、中国の科学者、賀建奎氏が世界初の遺伝子編集された赤ちゃんを作ったと発表し、広く非難され、最終的に刑務所に収監された。
胚編集に関する最近の動きは?
2025年3月にOrigin Genomicsが設立され、同年6月にはコロンビア大学の研究者らが塩基編集で初期胚を高精度に編集したと発表。同年7月の欧州調査では賛成が反対を上回った。