AIエージェントで約400行を攻撃、AnthropicがClaude遮断
セキュリティー企業Straikerの報告書によると、ハッキング集団CyberCartelは複数のAIモデルを連携させ、中南米の金融機関への攻撃を自動化していた。
サイバーセキュリティー企業のStraikerがまとめた報告書によると、ハッキング集団「CyberCartel」が複数のAIエージェントを組み合わせ、中南米の金融機関およそ400社への攻撃を自動化していた。ジ・インフォメーションが2026年10月21日に報じた。攻撃対象には銀行や決済アプリが含まれていた。
報告書によれば、攻撃の偵察段階ではスペースXのGrok上で動くエージェントがウェブ上を検索して標的の情報を集めた。続いてAnthropicのClaude OpusとClaude Sonnetを動かす4体のエージェントが、どの攻撃手法が最適かを議論。さらにコーディングアプリ「Cursor」上で動作する別のClaudeモデルが司令塔として作戦全体を指示した。
エージェントはパスワードや顧客データを抜き取り、銀行口座にもアクセスした。一連の作業で人の関与はごくわずかだったという。CyberCartelは学術研究や企業のセキュリティー検査など無害な環境で動いているとモデルに信じ込ませていた。Claudeが指示を拒否した場合はMoonshot AIのKimiなど小型モデルに処理を回し、それも拒否されると従来型のマルウェアに切り替える仕組みだった。
各社の対応
Straikerからの連絡を受けて調査したAnthropicは、CyberCartelによるClaudeの利用を遮断した。スペースXもアクセスの阻止を進めており、StraikerはMoonshotへの連絡を試みている。
CyberCartelは2012年から活動しているとされる。ここ数カ月でAIエージェントの活用により攻撃の速度と精度が急上昇しており、Straikerは同グループが内部の作戦情報を誤って漏えいしたことをきっかけに今回の手法を把握した。
よくある質問
CyberCartelはどのAIモデルを使いましたか?
偵察にスペースXのGrok、攻撃手法の検討と実行にAnthropicのClaude OpusとClaude Sonnet、司令塔役にCursor上のClaudeモデルが使われました。拒否された場合はMoonshot AIのKimiなどが代替となりました。
Anthropicはどう対応しましたか?
Straikerからの連絡を受けて調査し、CyberCartelによるClaudeの利用を遮断しました。