Anthropic、AI応答の出自を証明する「FlashProve」公開
zkSNARKでモデルの計算との一致を暗号学的に検証。モデル重みは秘匿したまま確認できる仕組み。
Anthropicは2026年11月2日、与えられたAI応答が指定したモデルから生成されたものかを暗号学的に検証するオープンソースシステム「FlashProve」を公開した。aitimes.comが報じた。
FlashProveはzkSNARKと呼ぶゼロ知識証明を用い、モデルの重みを明かさずに、応答がそのモデルの計算と一致するかを確認する。サービス提供者はまずモデルの重みに紐づくデジタル指紋を公開し、利用者のリクエストごとに証明ファイルを生成する。検証が示すのは指定モデルの計算との一致であり、回答の事実性や品質ではない。
実験には4000億パラメータのmixture-of-expertsモデル「Llama 4 Maverick」を公開された4ビット重みと整数演算で使用した。証明生成はH100 GPU 1基で実行し、証明ファイルは約19MB、検証はCPU 24スレッドで約17秒を要した。Anthropicによると、特定の実験条件では証明生成にvLLMによる通常のprefillの70〜95倍のGPU時間が必要だった。
現在の実装は1024トークンのコンテキストと限られた計算条件に対応するにとどまり、長い会話を扱う商用サービス向けの完成品ではない。研究者らは形式検証言語「Lean」で証明プロトコルの正しさと安全性を確認したが、実装コード全体の正しさを証明したわけではない。
技術報告書、証明生成・検証コード、Leanの証明資料はGitHubでApache 2.0ライセンスの下に公開されている。
よくある質問
FlashProveは何を検証するのですか?
応答が指定したモデルの計算と一致するかを検証します。回答が事実として正しいか、品質が高いかは判定しません。
FlashProveは商用サービスで使えますか?
現在の実装は1024トークンのコンテキストと限られた計算条件に対応するにとどまり、長い会話を扱う商用サービス向けの完成品ではありません。
コードはどこで公開されていますか?
技術報告書、証明生成・検証コード、Leanの証明資料がGitHubでApache 2.0ライセンスの下に公開されています。