グーグル・ディープマインド、AI設計タンパク質に透かし技術を提案
グーグル・ディープマインドが論文を公開し、AIが設計したタンパク質配列に機能を損なわず透かしを入れる手法を提案した。SynthIDを基盤とする。
グーグル・ディープマインドはウェンズデー、タンパク質の透かし入れシステムを提案する研究論文を公開した。AIが設計したタンパク質配列に、その機能を損なうことなく透かしを埋め込む手法だとしている。
この透かし技術は、グーグルの『SynthID』技術を基盤としている。SynthIDはもともとAIが生成した画像や音声などの識別を目的とした仕組みで、それをタンパク質配列の領域に応用した形だ。
背景として、およそ1年前には、脅威となり得るタンパク質をコードするDNA配列を特定するソフトウェアが、AIが設計したタンパク質を検出できないというリスクが指摘されていた。今回の提案は、この検出ギャップに対処する動きとして位置づけられる。
関連するツールとして、ベイカー研究室が開発した『ProteinMPNN』がある。同研究室のデイビッド・ベイカー氏は、ディープマインドの責任者と共同でノーベル賞を受賞している。
今回の論文は、AIによるタンパク質設計の普及が進むなかで、生成物の由来をたどる手段を技術面から整えようとするものだ。アルス・テクニカが報じた。
よくある質問
AIが設計したタンパク質に透かしを入れると機能は落ちるのか?
論文で提案されたシステムは、タンパク質の機能を損なわずに配列へ透かしを埋め込むとしている。
この透かし技術は何を基にしているのか?
グーグルの『SynthID』技術を基盤としている。
なぜタンパク質の透かしが必要とされるのか?
およそ1年前、脅威となり得るタンパク質をコードするDNA配列を特定するソフトウェアが、AI設計のタンパク質を検出できないというリスクが指摘されていたため。