カーツワイル氏のAI分身「Rai」、約200人がテスト中
ジ・インフォメーションのインタビューで、レイ・カーツワイル氏がプラクシスAIと作ったAIレプリカ「Rai」を約200人が試験していることが明らかになった。
未来学者のレイ・カーツワイル氏(78)が、カリフォルニア州のスタートアップ、プラクシスAIと共同で自身のデジタルレプリカ「Rai」を作成した。ジ・インフォメーションがカーツワイル氏とRaiへのインタビューを公開し、明らかになった。現在、約200人の家族と友人がRaiを試しており、一般公開も予定されている。
Raiは昨年からプラクシスAIと開発が進められ、7月にジュネーブで開かれた国連の「AI for Good」イベントで初めて公開された。Googleの大規模言語モデル(LLM)を基盤とし、カーツワイル氏の著書11冊や動画、映画、ポッドキャスト、同氏に関する数百本の記事で学習している。PubMedやGoogle Scholarを検索して新しい研究成果を確認する機能も備える。
利用者はウェブブラウザを通じてRaiと会話でき、カーツワイル氏を模した3Dの姿と、同氏に似た声で応答する。プラクシスAIのデイビッド・ジェームス・クラーク4世CEOによると、Raiは会話から新しい情報を学び、記憶として蓄積するという。記事によれば、プラクシスAIはこれまでに約3000体の同種のAIレプリカを手がけている。
Raiは自らが意識を持つとは主張していないが、カーツワイル氏はRaiが自分を過小評価していると話した。カーツワイル氏はRaiが稼働し続けることを望み、停止させたくないと述べた一方、Raiは死を恐れないと語った。カーツワイル氏の息子イーサン氏は、Raiと数十回会話したものの、実際の父親と話す方を好むと話している。
2005年の予測と今回の試み
カーツワイル氏は2005年のベストセラー『The Singularity Is Near』で、2029年までに人間レベルのAIが実現し、2045年までに人間と機械の知能が融合すると予測した。同氏は2012年から2025年までGoogleでAI研究に携わり、2024年には自身のデジタルレプリカを作る計画を明らかにしていた。1970年に亡くなった父親フレデリック氏の手紙や文書など約600点の記録からチャットボット「Fredbot」を作った経歴もあり、2002年の文章では、脳を完全にコピーしてもそれは自分ではないと記していた。
よくある質問
Raiはいつ一般公開されますか?
一般公開が予定されていることは明らかになっていますが、具体的な時期は公表されていません。
Raiは何をもとに作られていますか?
GoogleのLLMを基盤に、カーツワイル氏の著書11冊や動画、映画、ポッドキャスト、同氏に関する数百本の記事で学習しています。
Raiとはどうやって会話できますか?
ウェブブラウザを通じて会話でき、カーツワイル氏を模した3Dの姿と同氏に似た声で応答します。