DirectX Dump Files、製品版ゲームで利用可能に
マイクロソフトはDirectX Dump Filesを製品版ゲームで利用できるようにした。GPU障害のダンプをPIXで統一手順で解析できる。
マイクロソフトは2026年10月28日、DirectX Dump Filesを製品版ゲームで利用できるようにしたと発表した。Agility SDK 1.620とPIX 2610.28以降を使うことで、エンドユーザーのPCでも開発者向け端末でも、GPUクラッシュをハードウェアベンダーによらず同じ手順で記録し、PIXで調査できる。forest.watch.impress.co.jpが伝えた。
DirectX Dump Filesは、GPUの処理が停止した際にWindowsがGPUをリセットする前に、DirectXが統一的にダンプファイルを生成する仕組み。ダンプにはDirect3Dランタイムの状態と最大2MBのゲーム固有データが含まれ、対応ドライバーではハードウェアの状態やドライバーのデータも取得できる。この仕組みはAMD、インテル、NVIDIA、クアルコムの協力のもとで開発された。
ダンプファイルはクラッシュが起きたPCに限らず、どのPCのPIXでも開ける。各ベンダーのデータはハードウェアパートナーが提供するプラグインでデコードされる。6月のパブリックプレビューからの変更点は、製品版ビルドへの対応、拡張子の.dxdmp_previewから.dxdmpへの変更、NO_OVERHEADオプションの既定での有効化だ。
ゲーム側がダンプを保持してアップロードしない限り、プレイヤーのPCにダンプファイルが残ることはない。ダンプの生成にはWindows 11のバージョン24H2/25H2(ビルド26100.8524/26200.8524以降)とAgility SDK 1.620以降が必要となる。
AMDはRadeon RX 9000シリーズとRadeon RX 7000シリーズでMEDIUM_OVERHEADとHIGH_OVERHEADに対応する。NVIDIAはTuring以降のGPUで、ドライバーR620以降によりNO_OVERHEAD、MEDIUM_OVERHEAD、HIGH_OVERHEADに対応。インテルは近く対応を予定し、クアルコムはSnapdragon X2プラットフォームでオーバーヘッドオプションとプラグインを近く提供する目標だ。
PIX 2610.28にはコマンドラインツールのDxDmpと、AI支援解析向けのMCPサーバーが含まれる。現時点で対象となるのはタイムアウト検出と回復(TDR)によるGPUリセットのみで、ソフトウェア側のデバイス取り外しに対するダンプ生成にはまだ対応していない。
よくある質問
DirectX Dump Filesを使うには何が必要ですか?
Windows 11のバージョン24H2/25H2(ビルド26100.8524/26200.8524以降)とAgility SDK 1.620以降、PIX 2610.28以降が必要です。
どのGPUベンダーが対応していますか?
AMDはRadeon RX 9000/7000シリーズ、NVIDIAはTuring以降のGPUでドライバーR620以降が対応します。インテルは近く対応予定、クアルコムはSnapdragon X2プラットフォームで準備中です。
プレイヤーのPCにダンプファイルは残りますか?
ゲームがダンプを保持してアップロードしない限り、プレイヤーのPCには残りません。