日本俳優連合、生成AIによる声の利用に新ガイドライン
日本俳優連合が生成AIによる声の利用に関する新ガイドラインを公表。故人の声の再現には生前の明示的な許可が必要と定めた。
日本俳優連合は2026年10月19日、生成AIによる俳優の声の利用を制限する新たなガイドラインを公表した。故人の声をAIで再現する行為は、本人が生前に明示的な許可を与えていた場合を除いて認めないとしている。Eurogamer.netが伝えた。
ガイドラインは、生成AIのプロセス全体を通じて各段階での許可を求める。俳優の演技を学習データとしてモデルに取り込む場合も対象となる。AIによる俳優の演技の再現は新たな「演技」とみなされ、俳優へのロイヤルティーや報酬の支払いが必要になる。
AIによる翻訳についても、演技の芸術的な完全性を保つことを条件とし、海外での利用には許可を要するとした。故人の声の再現では、生前の明示的な許可に加えて遺族や所属事務所の同意、ロイヤルティーの支払いも求める。
日本俳優連合は、このガイドラインを業界全体のルールとすることや、声の権利を保護する法整備を政府に働きかける方針を示している。ただし、ガイドライン自体に法的拘束力はない。
Automatonは、同連合の声明を翻訳して伝えている。津田健次郎はAIによる声の模倣の削除を求めてTikTokを提訴し敗訴したが、この訴訟では声がパブリシティ権法の下で保護されるという先例が示された。海外の団体からは、生成AIが俳優に与える影響を「破滅的」と表現する声も上がっている。
よくある質問
ガイドラインに法的拘束力はありますか?
いいえ。日本俳優連合が公表したガイドラインには法的拘束力はありません。
故人の声をAIで使うことはできますか?
本人が生前に明示的な許可を与えていた場合に限り可能で、遺族や所属事務所の同意とロイヤルティーの支払いも必要です。
AIによる翻訳にはどんな条件がありますか?
演技の芸術的な完全性を保つことが求められ、海外での利用には許可が必要です。