幼虫期の食事が寿命左右、タンパク質が記憶 理研
理研の研究チームが、ショウジョウバエの幼虫期の食事内容を成体まで記録し寿命に影響するタンパク質を特定。Natureに掲載された。
理化学研究所生命機能科学研究センター(神戸市)の小幡史明氏が率いる研究チームは、ショウジョウバエの幼虫期に摂取した食事の内容を成体まで記録し、寿命に影響を与えるタンパク質を特定した。研究成果はNatureに掲載された。
研究では、幼虫期のほぼ中間で低タンパク質の餌を与えられ、その後成体になって標準的な餌に戻されたショウジョウバエが、十分に餌を与えられた同腹のハエより長く生きた。タンパク質制限を受けたハエは体重が最大28%少なく、色が薄く軽く、雌は産む卵の数が少なかった。低酵母の幼虫用餌にアミノ酸を加えると、寿命延長効果は消失した。
1930年代から知られる現象
若い時期に食事を制限すると長生きすることは、1930年代にミジンコやラットで観察されていた。同様の食事制限効果はその後、ショウジョウバエやマウスでも確認されている。
今回の発見は、幼虫期の栄養状態が成体の寿命を左右する仕組みの一端をタンパク質レベルで示したものだ。Ars Technicaが報じた。
よくある質問
どのような研究ですか?
理研生命機能科学研究センターの小幡史明氏率いるチームが、ショウジョウバエの幼虫期の食事を成体まで記録し寿命に影響するタンパク質を特定した研究です。Natureに掲載されました。
タンパク質制限を受けたハエはどうなりましたか?
十分に餌を与えられた同腹のハエより長生きし、体重は最大28%少なく、色が薄く軽く、雌は産む卵の数が少なかったです。
寿命延長効果は消えますか?
低酵母の幼虫用餌にアミノ酸を加えると、寿命延長効果は消失しました。