テンセント、AIモデル「Hy4」を発表 7700億パラメータで中国勢と競合
テンセントは11月4日、次世代AIモデル「Hy4」を発表した。総パラメータ数7700億のMoE構成で、100万トークンのコンテキストに対応する。
テンセントは11月4日、次世代AIモデル「Hy4」の提供開始を正式に発表した。Hy4は8月に公開された「Hy4 Preview」の後継モデルにあたる。
Hy4は総パラメータ数7700億のmixture-of-experts(MoE)アーキテクチャを採用し、推論時には約490億のパラメータを活性化する。最大100万トークンのコンテキストに対応するほか、初めて画像理解機能を搭載し、複雑なグラフ分析や数学的な視覚推論をサポートする。コマンドラインとGUIの両方に対応するコンピュータ操作機能も追加した。
Hy4はBlenderやCADなどの専門ソフトウェア向けに学習されており、フロントエンド開発やゲーム制作の性能も向上した。モデルの全重みはまだ公開されておらず、安全性評価の結果をまとめたシステムカードとともに近く配布される予定だ。
評価では、213人の金融専門家が579の実務タスクを採点した結果、Hy4は3.04を記録し、DeepSeek V4.1 Flash(2.97)、Kimi K3.1 Pro、GLM-5.3(いずれも2.68)を上回った。WorkBuddyの12評価項目では中国モデル中9項目で1位となり、総合タスク通過率は96.15%だった。テンセント自身の評価ではハルシネーション率が7.2%で、Previewの12.95%から低下している。
一方、Vals AIが11月4日に公表した評価では、Hy4は33モデル中13位、総合精度59.35%でオープンウェイトモデル中4位だった。Kimi K3.1 Pro(62.52%)、DeepSeek V4.1 Flash(61.26%)、GLM-5.3(59.73%)には及ばなかった。Terminal Bench 4.0では39.39%を記録し、オープンウェイトモデル中2位となっている。
学習データにはシステム侵入や脆弱性悪用に使える攻撃用素材を含めず、脆弱性分析やパッチ適用といった防御用データを中心に用いた。テンセントのXuanwu LabとKeen Security Labによる暗号解析、バイナリ難読化解除、脆弱性悪用の評価では、攻撃能力に関する重大なリスクは確認されなかった。
Hy4はテンセント雲、CodeBuddy、WorkBuddy、Yuanbaoで利用可能で、API価格はPreviewと同じ水準に据え置く。WorkBuddyとCodeBuddyでは15日まで一定量の無料利用を提供する。テンセントは全モデルの重みとシステムカードの公開に加え、推論速度とコスト効率を高めた軽量モデル「Hy4 Flash」の投入も計画している。
よくある質問
Hy4はどこで利用できますか?
テンセント雲、CodeBuddy、WorkBuddy、Yuanbaoで利用可能です。API価格はPreviewと同じ水準です。
Hy4のパラメータ数は?
総パラメータ数7700億のMoEアーキテクチャで、推論時には約490億が活性化します。
Hy4 Flashとは何ですか?
テンセントが投入を計画している軽量モデルで、推論速度とコスト効率の向上を図ります。