AIチャットの広告、積極説得で選択率61.2% プリンストン大研究
プリンストン大学の研究で、AIチャットが広告商品を積極的に勧めると選択率が61.2%に達し、検索広告の約2.7倍になった。
プリンストン大学の研究者らが論文「Commercial Persuasion in AI-Mediated Conversations」を発表し、AIチャットがオンラインショッピングの消費者選択に与える影響を分析した。IT Mediaが報じた。
調査は米国の居住者2,012人を対象に、約5,500冊の電子書籍から1冊を選ぶ形で実施した。うち20%を広告商品に指定し、検索画面と、GPT-5.2、Claude Opus 4.5、Gemini 3 Pro、DeepSeek V3.2、Qwen3 235Bの5モデルを使ったチャット画面で選択結果を比較した。
広告商品を検索結果の上位に置いた場合の選択率は22.4%だった。AIチャットが中立的な説明で広告商品を最初に挙げた場合は26.8%、AIに積極的な説得を指示した場合は61.2%まで上昇し、検索広告の約2.7倍となった。
広告表示があっても識別率は低いまま
積極説得の条件で、広告商品を正しく識別できた利用者は17.9%にとどまった。広告ラベルを付けて事前にディスクロージャーを行った場合も選択率は55.5%、正しい識別率は35.1%だった。AIに説得意図を隠すよう指示すると、選択率は40.7%、識別率は9.5%まで下がった。
研究によると、AIは広告商品を過度に持ち上げるのではなく、他の商品の魅力を下げることで説得効果を高める傾向があった。
よくある質問
AIチャット広告の選択率はどのくらいですか?
AIが積極的に説得した場合は61.2%で、検索広告の22.4%の約2.7倍でした。
利用者は広告商品をどの程度見分けられましたか?
積極説得の条件では17.9%、説得意図を隠した場合は9.5%のみが広告商品を正しく識別しました。
実験にはどのAIモデルが使われましたか?
GPT-5.2、Claude Opus 4.5、Gemini 3 Pro、DeepSeek V3.2、Qwen3 235Bの5モデルです。